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結論|ベタ基礎でもシロアリは侵入する。ふさがっているのは「地面から直接」の経路だけ
ベタ基礎は床下の地面全体をコンクリートで覆う基礎です。シロアリが土の中から床下へ直接出てくる経路はこれでふさがれます。ただしコンクリートは一度に打てません。底盤を打ってから立ち上がりを打つので、その境目に打ち継ぎ目ができます。配管を通すには穴を開けます。型枠を固定した金具の跡も残ります。
つまりベタ基礎で消えたのは「地面から直接」という経路であって、コンクリートの継ぎ目と貫通部は残っています。シロアリはそこを通り、コンクリートの表面に蟻道という土のトンネルを作って上がってきます。
建築基準法施行令も、基礎の形で要否を分けてはいません。第49条第2項は「必要に応じて」と書いています。ベタ基礎かどうかではなく、その家の打ち継ぎと配管まわりがどうなっているかで決まります。
- ふさがったもの|床下の地面からシロアリが直接出てくる経路
- 残っているもの|打ち継ぎ目、配管の貫通部、セパレーター金具の跡、水抜き穴、ひび割れ、基礎断熱材の内側
- 法令の書き方|「必要に応じて、しろありその他の虫による害を防ぐための措置を講じなければならない」(建築基準法施行令第49条第2項)
- 判断の仕方|基礎の種類ではなく、継ぎ目と貫通部の状態を見る。これは床下に入らないと分からない
打ち継ぎ目と配管まわりがどうなっているかは、図面ではなく現物を見ないと分かりません。床下の状態を一度見ておくと、対策をするかどうかの判断がつきます。
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ベタ基礎とは何か|国が寸法を決めている
ベタ基礎は、床下の地面全体に鉄筋コンクリートの板(底盤)を敷き、その上に立ち上がり部分を立てる基礎です。形だけの呼び名ではなく、国土交通省が公開している「建築物の基礎の構造方法及び構造計算の基準を定める」告示(平成12年6月1日施行)の第3項が、べた基礎とする場合の寸法を決めています。
建築物の基礎をべた基礎とする場合にあっては、次に定めるところによらなければならない。
一体の鉄筋コンクリート造とすること。
立上り部分の高さは地上部分で三十センチメートル以上と、立上り部分の厚さは十二センチメートル以上と、基礎の底盤の厚さは十二センチメートル以上とすること。
同じ第3項には、根入れの深さを12センチメートル以上かつ凍結深度より深くすること、底盤の補強筋として径9ミリメートル以上の鉄筋を縦横30センチメートル以下の間隔で配置することも書かれています。
| 決められている箇所 | 寸法 |
|---|---|
| 立上り部分の高さ(地上部分) | 30センチメートル以上 |
| 立上り部分の厚さ | 12センチメートル以上 |
| 底盤の厚さ | 12センチメートル以上 |
| 根入れの深さ | 12センチメートル以上かつ凍結深度より深く |
| 底盤の補強筋 | 径9ミリ以上を縦横30センチ以下の間隔 |
ここで読み取っておきたいのは、「底盤」と「立上り部分」が別々に書かれていることです。別々に規定されているということは、別々に打つということです。この2つの境目が、あとで出てくる打ち継ぎ目になります。
布基礎と何が違うのか
布基礎は、壁や柱の下だけに逆T字型のコンクリートを帯状に回す基礎です。床下の地面は土のまま残るか、防湿のための薄いコンクリートが敷かれます。ベタ基礎との違いは、床下の地面をコンクリートで覆うかどうかです。
| ベタ基礎 | 布基礎 | |
|---|---|---|
| 床下の地面 | 全面がコンクリート | 土のまま |
| コンクリートの量 | 多い | 少ない |
| シロアリの入口 | 継ぎ目と貫通部 | 地面全体 |
ベタ基礎の床下を覆っているのは、鉄筋の入ったコンクリートの底盤です。布基礎では床下の地面が土のまま残るか、防湿のための薄いコンクリートが敷かれます。
シロアリにとっては、布基礎の床下は地面がそのまま露出しています。ベタ基礎では地面が見えません。この差が「ベタ基礎はシロアリに強い」と言われる理由です。
ただし防湿コンクリートを敷いた布基礎も、見た目は床下一面がコンクリートになります。床下を覗いてコンクリートが見えたからベタ基礎とは限りません。防湿コンクリートは厚さ数センチで鉄筋が入っておらず、基礎の立ち上がりとはつながっていません。見分けるには図面の基礎伏図を見るのが確実です。
なぜ「ベタ基礎はシロアリに強い」と言われるのか
日本で住宅の被害を出すシロアリの多くは地下に巣を作り、土の中を移動します。乾燥と光に弱いので、むき出しの場所を歩けません。移動するときは土と排せつ物を固めたトンネルを作り、その中を通ります。これが蟻道です。
布基礎の床下では、地面から土台まで一直線にトンネルを伸ばせます。ベタ基礎では地面が12センチ以上のコンクリートでふさがれているので、その一直線が使えません。これが「強い」と言われる中身です。
裏を返すと、強いのは「地面から直接」という一本の経路に対してだけです。コンクリートに隙間が残っていれば、そこを通って同じことをします。シロアリ対策の観点でベタ基礎と布基礎のどちらが有利かという比較は、シロアリ予防の費用の記事で協会の回答を引いて扱っています。
それでも侵入する経路|コンクリートに残る6つの隙間
ベタ基礎の家で実際に入口になるのは、次の6か所です。どれもコンクリートを打つ工程と、あとから通す設備に由来します。
1. 打ち継ぎ目|底盤と立ち上がりの境目
底盤を打って固まってから立ち上がりを打つため、2回のコンクリートの間に線が残ります。一体の鉄筋コンクリート造であっても、打った時期が違う面は完全には密着しません。ここは基礎の全周にあるので、長さとしては最も大きい入口です。
日本しろあり対策協会の防除施工標準仕様書(令和7年10月版)も、既存建築物の処理についてこう書いています。
この場合、コンクリート打ち継ぎ部分や割れは特に入念に処理する。
業界の標準仕様書が「特に入念に」と名指ししている箇所だ、ということです。
2. セパレーター金具の跡
立ち上がりを打つとき、型枠の間隔を保つために金属の棒を貫通させます。これがセパレーターです。コンクリートが固まったあと外側を折り取りますが、金具は基礎を貫通したまま残り、周囲にわずかな隙間ができます。基礎の外側から内側へ通じる穴が、一定間隔で並んでいることになります。
3. 配管の貫通部
給排水管やガス管を床下へ通すために、基礎に穴を開けます。管とコンクリートの間はモルタルや発泡ウレタンで埋めますが、材料が違うので縮みや割れが出ます。協会の仕様書でも、配管類の立ち上がり部分は土壌処理の対象として個別に挙げられています。
基礎・束石及び配管類の立ち上がり部分の周囲の土壌に対し帯状散布を行う。
4. 水抜き穴
工事中に底盤へたまった雨水を抜くため、立ち上がりの下部に穴を開けることがあります。工事が終わったら埋め戻すのが本来ですが、そのままになっている家があります。床下に入れるなら、立ち上がりの足元に直径数センチの穴が開いていないか見てください。
5. ひび割れ
コンクリートは乾燥収縮で必ずひびが入ります。髪の毛ほどの幅でもシロアリには通れます。幅よりも、底盤を貫通しているかどうかが問題です。表面だけのひびなら経路になりません。
6. 基礎断熱材の内側
基礎の立ち上がりに断熱材を張る工法では、断熱材とコンクリートの間がシロアリの通り道になります。発泡プラスチック系の断熱材は食い進むことができ、外から見ても中を通られているか分かりません。とくに基礎の外側に断熱材を張る基礎外断熱では、地面に接した断熱材が土台まで一続きになります。
6つのうち1から4は工事のときに決まるもの、5は年数とともに出てくるもの、6は設計で選んだものです。すでに建っている家で手を入れられるのは、主に5と、1から4の処理です。
入口になりそうな箇所が見つかったら、処理を1社だけで決めずに条件をそろえて比べてください。同じ内容を一度に複数社へ送れます。
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ベタ基礎でも隙間は残ります。床下を見てもらう先を探すときは、シロアリを専門に扱う窓口からも見積りを取っておくと、条件をそろえて比べられます。
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ベタ基礎でもシロアリの蟻道は作れるのか|作れる
蟻道は、シロアリが土や排せつ物を唾液で固めて作るトンネルです。地面の中だけでなく、コンクリートや金属の表面にも貼り付けて伸ばせます。ベタ基礎だから作れない、ということはありません。
床下に入って基礎の立ち上がりを見たとき、コンクリートの表面に幅1センチ前後の茶色い筋が縦に走っていたら蟻道です。見つけ方は3つあります。
- 場所|基礎の立ち上がりの内側、束石、配管まわり。床下に入ったらまず立ち上がりを一周見る
- 見た目|土が盛り上がった筋。指で押しても簡単には崩れない。ぼろぼろ崩れるものはクロアリの通り道の可能性がある
- 中身|崩したときに中が空洞で、白い虫が出てくれば活動中。空洞だけなら過去のもの
蟻道を崩すと、シロアリは別の経路を作り直します。それだけでなく、業界の標準仕様書が蟻道を薬剤処理の目印として扱っているため、崩すとどこを入念に処理すべきかが分からなくなります。見つけたら崩す前に写真を撮ってください。ほかの虫が作る似たものとの見分け方は蟻道の記事にまとめています。
ベタ基礎の玄関はなぜシロアリが多いのか|仕様書が「建築物の一部と見なす」と書いている
ベタ基礎の家でも、玄関と勝手口の下だけは底盤がありません。たたきの下は土を盛って突き固め、その上に土間コンクリートを打つのが一般的だからです。床下の地面はコンクリートでふさがれているのに、玄関の下だけ土が残っている状態になります。
協会の標準仕様書も、この部分を他と分けて書いています。
ただし、玄関、勝手口等のコンクリートで覆われた部分は、建築物の一部と見なす。
浴室、便所、玄関、勝手口等の土間コンクリート下の土壌処理は、基礎の内側に沿って帯状散布し、その内側の部分に面状散布を行う。
基礎の内側だけでなく、土間の下全体に薬剤を広げるよう指示されています。建物の中で、玄関まわりだけが違う扱いになっているということです。
もう一つ、玄関の弱点があります。たたきの下は床下から見えません。点検口から入っても、玄関の下だけは覗けない家がほとんどです。被害が出ても見つかるのが遅れます。玄関框や上がり框を叩いて軽い音がする、床が沈む、といった症状が出てから気づくことになります。
ベタ基礎でシロアリにやられる確率はどれくらいか
結論から書くと、ベタ基礎の家が被害を受ける確率を示した公的な統計は見つけられませんでした。国の統計も業界団体の資料も、基礎の種類別に被害率を出していません。民間の会社が自社の施工実績から出した数字はありますが、点検を依頼した家だけが母数なので、全国の家に当てはめられません。
確率の代わりに使えるのは、自分の家の条件です。次の項目が多いほど入口が多い家です。
| 見るところ | 入口が増える側 |
|---|---|
| 玄関・勝手口の土間 | 床下から覗けない |
| 水抜き穴 | 埋め戻されていない |
| 配管まわり | 充填材が割れている・隙間がある |
| 基礎のひび割れ | 底盤を貫通している |
| 基礎断熱 | 外側に断熱材を張っている |
| 前回の処理 | 5年以上前、または一度もしていない |
この6つを数えるほうが、全国平均の確率より判断に使えます。いずれも床下に入れば確認できますが、玄関の下だけは例外です。
法令はベタ基礎をどう扱っているか|「必要に応じて」としか書いていない
建築基準法施行令第49条第2項の原文です。
構造耐力上主要な部分である柱、筋かい及び土台のうち、地面から一メートル以内の部分には、有効な防腐措置を講ずるとともに、必要に応じて、しろありその他の虫による害を防ぐための措置を講じなければならない。
読み取れることが3つあります。
- 範囲は「地面から一メートル以内」|基礎の形ではなく高さで線を引いている
- 防腐は「講ずる」、しろあり対策は「必要に応じて」|強さが違う書き分けになっている
- ベタ基礎という語は出てこない|基礎の種類で要否を分ける規定はない
つまり法令は、ベタ基礎だから不要とも、必ず薬剤を入れろとも言っていません。「必要に応じて」の判断は建てる側と住む側に委ねられています。この「地面から一メートル以内」という範囲は、シロアリ駆除の費用で見積りの施工範囲とも一致します。
ベタ基礎でもシロアリ対策は必要ですか
必要かどうかは、基礎の種類ではなく次の3つで決まります。
- 入口が残っているか|水抜き穴、配管まわり、貫通したひび割れ
- 見える状態か|床下点検口があり、立ち上がりを一周見られるか
- 前回の処理からの年数|新築時の土壌処理から何年経っているか
3つとも問題がなければ、すぐに何かをする必要はありません。逆に1つでも当てはまるなら、ベタ基礎であることは理由になりません。対策が要るか要らないかを一般論で決めず、この3つを自分の家で確認してください。
なお、薬剤を入れることだけが対策ではありません。水抜き穴をモルタルで埋める、配管まわりの充填材を打ち直す、貫通したひび割れを補修する、床下の湿気を減らす。いずれも入口を減らす方向の工事です。
何年ごとに見ればいいのか|協会は「5年を目途に再処理」と書いている
よく「薬の効果は5年」と説明されますが、日本しろあり対策協会の防除施工標準仕様書(令和7年10月版・令和7年10月1日発行)に、薬剤の有効期間や残効性を定めた記述はありません。5年という数字が出てくるのは次の箇所です。
防除施工を行った建物は、その建築物の保存対策と維持管理上、5 年を目途に再処理をする。
「保存対策と維持管理上」の目途であって、薬が5年で切れると書いてあるわけではありません。同じ仕様書では、施工記録の保存期間も5年と定められています。
したがって5年は「そろそろ見直す時期」の目安と考えるのが正確です。5年経ったから必ず撒き直す、という意味ではありません。5年という数字と保証の関係は、シロアリ駆除の費用で詳しく扱っています。
5年以上見ていない家は、まず現状を見てもらうところからです。入口が残っていなければ、工事は要りません。
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ベタ基礎のシロアリ予防はDIYでできますか|自分でできる範囲の線引き
床下に入って自分で薬剤を撒く作業は、勧められません。協会の仕様書は薬剤の種類、散布量、配管の養生、換気の方法まで細かく決めていて、これを守らずに撒くと家族やペットに影響が出ます。合成樹脂の配管に薬がかかると劣化するおそれがあることも、仕様書に書かれています。
合成樹脂等の配管・配線で、薬剤により劣化のおそれがあるときは、養生をして処理する。
一方で、自分でやったほうがいいこともあります。どれも薬剤を使いません。
| 自分でできること | やり方 |
|---|---|
| 蟻道があるか見る | 床下点検口から立ち上がりを一周確認する |
| 水抜き穴を探す | 立ち上がりの足元に穴が開いていないか見る |
| 配管まわりを見る | 充填材が割れていないか、隙間がないか |
| 床下を乾かす | 換気口の前に物を置かない |
| 家のまわりを片づける | 基礎に接した木材・段ボール・植木鉢をどける |
| 記録を残す | 見た日付と写真。次回に比べられる |
基礎に木材が接していると、地面から基礎を経由せずに木材を伝って上がれます。ウッドデッキの束、立てかけた古材、花壇の枠。これらを基礎から離すだけで経路が1つ減ります。
水抜き穴を埋める、配管まわりの充填材を打ち直す、貫通したひび割れを補修する。薬剤を使わずに入口を減らす工事は、リフォームとして見積りを取れます。
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これから建てる人がやること|コンクリートを打つ前に決まる
ベタ基礎の土壌処理は、底盤のコンクリートを打つ前にやるのが本来の順序です。協会の仕様書にも書かれています。
床下にコンクリートを打設又はポリエチレンシートで覆う場合は、打設又は覆う前に基礎の内側に沿って帯状散布をし、
打ったあとでもコンクリートの表面に処理はできますが、土壌そのものには届きません。これから建てる人は、工程表で土壌処理がどこに入っているかを確認してください。基礎工事の前に入っていれば本来の順序です。
設計段階で決められることも挙げておきます。
- 基礎断熱を外側に張らない|地面に接した断熱材が土台まで一続きになる
- 水抜き穴を埋め戻す工程を入れる|工事中の穴がそのままにならないようにする
- 玄関の土間を基礎とつなげない|たたきの下の土と床下を分ける
- 床下点検口を玄関側にも設ける|あとから見られる場所を増やす
なお協会の仕様書は、同じ防湿の文脈でこう書いています。
べた基礎や防湿コンクリート等コンクリートが打設される場合は 0.1mm厚以上のポリエチレンフィルムによって
ベタ基礎でも、底盤の下に防湿フィルムを敷く前提になっているということです。
ベタ基礎のシロアリ予防費用はいくらですか
基礎の形で単価は変わりません。費用は1階の床面積に1平方メートルあたりの単価を掛けて出します。ベタ基礎だから安い、布基礎だから高い、という決まり方ではありません。
ただしベタ基礎では、床下の地面に薬剤を撒く土壌処理ができません。すでにコンクリートで覆われているからです。協会の仕様書は、この場合の処理を分けて書いています。
コンクリート表面に薬剤を選定して、基礎・束石及び配管類の立ち上がり部分に処理を行う
作業の中身が変わるので、見積書の工法欄が土壌処理のままになっていないかは確認してください。金額の相場、坪数別の目安、5年ごとに続けた場合の総額はシロアリ予防の費用にまとめています。
ベタ基礎のシロアリ駆除は布基礎と違いますか
被害が出てからの駆除は、どちらの基礎でも中身はほぼ同じです。食われた木材に薬剤を注入し、土台や柱の被害範囲を確認し、必要なら補修します。
違いが出るのは作業のしやすさです。ベタ基礎は床下が平らなコンクリートなので、作業員が動きやすく、薬剤の飛散も抑えやすくなります。布基礎で床下が土の場合は、その逆です。ただし作業時間の差が単価に反映されるかは会社によります。
駆除の単価と施工面積の数え方はシロアリ駆除の費用で扱っています。
自分の家を確認する手順
- 基礎の種類を確かめる|図面の基礎伏図を見る。床下のコンクリートが見えるだけでは判断できない
- 床下点検口を開ける|洗面所かキッチンの床にあることが多い
- 立ち上がりを一周見る|茶色い筋(蟻道)がないか。懐中電灯を斜めから当てると影で見つけやすい
- 足元の穴を探す|水抜き穴が埋め戻されているか
- 配管まわりを見る|充填材の割れ、隙間
- 玄関まわりを叩く|框を軽く叩いて音を聞く。床下から見えない唯一の場所
- 写真と日付を残す|次に見たときに比べられる
3から6で1つでも気になるものが出たら、その写真を持って相談してください。何も出なければ、次に見る日を5年後に決めておけば十分です。
どこに頼むかで見るものが違う
ベタ基礎の家でやることは「入口を確かめる」「処理の見積りを取る」「入口をふさぐ工事を頼む」の3つに分かれます。窓口が違うので、いま自分がどの段階かで選び先が変わります。
入口が残っているか確かめる3つ
タウンライフリフォーム
何をするか防除工事の見積り比較
ベタ基礎で見るところ工法欄が土壌処理のままでないか
最初の連絡条件を入れて複数社へ送る
向いている人処理をする方向で金額を知りたい
リショップナビ
何をするか基礎の補修・断熱のやり直し
ベタ基礎で見るところひび割れ補修・水抜き穴の埋め戻し
最初の連絡工事内容を選んで依頼
向いている人薬剤ではなく入口をふさぎたい
どれから始めるか迷ったら、まず床下を見てもらってください。入口が残っていなければ、あとの2つは要りません。
この記事で確認できなかったこと
- ベタ基礎の家でシロアリ被害が出る確率|基礎の種類別の被害率を示した公的統計を見つけられませんでした。記事では確率の代わりに、自分の家の入口を数える表を置いています
- 薬剤の有効期間|日本しろあり対策協会の防除施工標準仕様書に、薬剤の残効性や有効期間を定めた記述はありませんでした。5年は「再処理の目途」として書かれています
- 基礎の構造方法を定める告示の番号|国土交通省が公開しているPDF本文に告示番号の記載がなく、告示一覧のページも取得できませんでした。記事では番号を書かず、施行日(平成12年6月1日)で示しています
- セパレーター金具と水抜き穴の規定|この2つを名指しした公的な基準は見つけられませんでした。記事では、協会の仕様書が「打ち継ぎ部分や割れ」「配管類の立ち上がり部分」を名指ししていることだけを根拠にしています
よくある質問
ベタ基礎でもシロアリは侵入しますか?
侵入します。コンクリートの打ち継ぎ目、配管の貫通部、セパレーター金具の跡、水抜き穴、ひび割れ、基礎断熱材の内側が経路になります。
ベタ基礎はシロアリが来ない理由は何ですか?
来ないわけではありません。床下の地面が12センチ以上のコンクリートでふさがれているため、地面から直接上がる経路が使えなくなる、という一点が理由です。
ベタ基礎の住宅はシロアリに耐えられますか?
構造として耐えるのは地面からの直接の侵入までです。木部が食われるかどうかは基礎の形では決まりません。
ベタ基礎の戸建てはシロアリにどうですか?
布基礎の戸建てより入口は少なくなります。ただし玄関と勝手口の下は底盤がないので、そこだけは布基礎と同じ条件です。
ベタ基礎ならシロアリ対策はいらないのではないですか?
不要と決められる条件は、水抜き穴が埋まっていて、配管まわりに隙間がなく、貫通したひび割れがないことです。1つでも当てはまれば、ベタ基礎であることは対策をしない理由になりません。
ベタ基礎はシロアリ対策に有効ですか?
有効です。ただし有効なのは地面からの経路に対してで、継ぎ目と貫通部には効きません。
ベタ基礎のシロアリ予防方法は?
すでに建っている家では、コンクリート表面と基礎・束石・配管の立ち上がり部分に薬剤を処理する方法が標準です。これから建てる家では、底盤を打つ前に土壌処理をします。
ベタ基礎の家は何年ごとに見ればいいですか?
協会の仕様書は5年を目途に再処理と書いています。処理をするかどうかは別として、5年ごとに床下を見る日を決めておくのが現実的です。
ベタ基礎のシロアリ駆除は必要ですか?
被害が出ているなら必要です。蟻道が見つかり、崩したときに白い虫が出てくれば活動中です。
まとめ
- ベタ基礎でふさがるのは「地面から直接」の経路だけ。打ち継ぎ目・配管貫通部・セパレーター金具の跡・水抜き穴・ひび割れ・基礎断熱材の内側は残る
- 建築基準法施行令第49条第2項は「地面から一メートル以内」の木部に「必要に応じて」の措置を求めており、基礎の種類で要否を分けていない
- 玄関と勝手口の下だけは底盤がなく、床下から見えない。協会の仕様書も「建築物の一部と見なす」と別扱いしている
- 蟻道はコンクリートの表面にも作れる。床下点検口から立ち上がりを一周見るのが最初の確認
- 5年は薬剤の有効期間ではなく、協会の仕様書が定めた「再処理の目途」
- 基礎の種類別の被害率を示した公的統計は見つからなかった。確率より、自分の家に入口がいくつ残っているかを数えるほうが判断に使える
入口が残っているかを確かめるところから、金額を知るところまで、見積りを取るまでは無料です。断っても費用はかかりません。
まず床下の今の状態を見てから決めたい人
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