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不用品回収業者とは何か。家庭から出た家具や家電などの不用品を、依頼を受けて運び出し、処分まで行う事業者のことです。ただしこの呼び方の中には、許可を受けた会社と無許可の業者が混ざっています。だから業者の選定では、まず悪徳な業者かどうかを見るより先に、許可の有無を見ます。「無料で回収します」と拡声器で回ってくるトラック。インターネットで出てくる「即日・最安」。この2つが同じ業者かどうかは見た目では分かりません。分かるのは許可を持っているかどうかで、それは公開情報なので自分で確かめられます。
結論|見分ける基準は1つ。市区町村の許可があるかどうか
- 家庭から出た不用品の収集・運搬には許可が要る。国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」(2022年11月2日公表)は、「一般家庭から出る廃棄物の収集・運搬には、廃棄物処理法に基づく『一般廃棄物処理業の許可』または『市区町村からの委託』が必要」としています
- 許可業者の一覧は市区町村が公開している。さいたま市「違法な不用品回収業者にご注意ください」は「依頼した業者が適正な業者か知りたい場合は一般廃棄物収集運搬業一覧をご確認ください」と案内しています。つまり電話の前に照合できます
- 無許可なら、そもそも回収できない。同じページは「無許可の業者が粗大ごみや家電製品を回収することはできません」と書いています
- 行政の立場は「使わないこと」。さいたま市は「利用しないことが一番の対策であると言われています」としています
許可の照合は自分でできます。そのうえで量が多い・自分で運び出せないという場合は、先に見積もりを取って金額を把握しておくと判断しやすくなります。
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ここから先は、その照合を具体的にどうやるか、無許可業者がどんな形で現れるか、そして許可とは別に確認したほうがよい点を書きます。
「ヤバい業者」の見分け方|チラシや巡回は形が決まっている
検索でいちばん多い質問が「ヤバい不用品回収業者の見分け方は?」でした。行政が注意喚起している現れ方は、実はかなり限定されています。
さいたま市は、無許可業者の形をこう書いています。「街中をトラックに載せた拡声器やチラシ、インターネットを利用して、無料または低料金を語り」。
環境省「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください!」も同じく、「町中を大音量で巡回」「空き地で回収」「チラシを配布」「インターネットで広告」という4つの形を挙げています。
- 拡声器を鳴らして住宅街を巡回している
- 空き地に車を停めて、その場で回収している
- ポストにチラシが入っている
- インターネット広告で「無料」「即日」「最安」をうたっている
ただしこの4つに当てはまるから違法、ではありません。許可を持ったうえでチラシを配っている会社もあります。形は「疑うきっかけ」であって、判定ではありません。判定は許可の照合です。
「無料」という言葉の扱い
環境省もさいたま市も、注意喚起の中で「無料または低料金を語り」という表現を使っています。回収には人件費と車両費と処分費がかかるので、本当にすべて無料ということは原則ありません。無料をうたっている場合、どこかで回収するはずです。買い取れる品で相殺しているのか、積み込んだ後に請求するのか。その仕組みを説明できるかどうかを聞いてください。
不用品回収業者は怪しいのか|同じ名前で2種類が呼ばれている
「不用品回収業者は怪しいですか?」という質問が、見分け方に次ぐ多さでした。怪しく見える理由は、許可を持った会社と無許可の業者が、どちらも「不用品回収業者」という同じ名前で呼ばれているからです。
業種として怪しいわけではありません。市区町村から許可を受けて家庭のごみを運んでいる会社は各地にあり、さいたま市はその一覧を公開しています。怪しいのは業種ではなく、許可のない事業者です。
見極めに必要なのは「資格」ではなく許可
「不用品回収業者は資格が必要ですか?」「免許は?」という聞き方もされますが、個人が取る資格や免許の話ではありません。必要なのは事業者が市区町村から受ける一般廃棄物処理業の許可(または市区町村からの委託)です(国民生活センター)。だから見極める方法は、資格証を見せてもらうことではなく、市区町村の一覧と会社名を照合することになります。
家に来てもらうこと自体は普通のこと
「不用品回収業者が家に来てもらうことはできますか?」という質問もあります。答えは、できます。部屋からの運び出しは許可業者の通常の仕事です。問題は来てもらうこと自体ではなく、来てもらう前に許可の照合と金額の合意が済んでいないことです。順番を逆にしないでください。
料金が高いのはなぜか
「不用品回収業者が高いのはなぜですか?」という疑問には、はっきりした理由があります。自治体の粗大ごみ収集は自分で指定場所まで運び出すのが原則で、業者に頼むとその運び出しを人手でやってもらう形になります。人件費と車両費と処分費が乗るので、自治体収集より高くなるのが普通です。
逆に言えば、相場より大幅に安い・無料という提示は、その3つのどれかを払っていない可能性を考えることになります。業者の儲けがどこから出ているのかを説明できるかどうかが、そのまま判断材料になります。
許可を自分で確かめる手順|市区町村の一覧と照合する
さいたま市が案内しているとおり、確認先は自分が住んでいる市区町村です。都道府県でも国でもありません。家庭ごみの処理は市区町村の仕事なので、許可を出しているのも市区町村です。
- 1. 市区町村名+「一般廃棄物収集運搬業 許可業者」で検索する。多くの自治体が一覧をPDFかページで公開しています
- 2. 業者の正式な会社名で一覧を探す。屋号・サイト名ではなく、会社概要に書かれている法人名で探します
- 3. 見つからなければ、市区町村の清掃担当課に電話で聞く。一覧が公開されていない自治体もあります
- 4. 許可番号を名乗っている業者は、その番号で照合する。番号を言えない・聞いても答えない場合は依頼しない
一覧に会社名がない業者は、家庭の不用品を運ぶことができません。その場で「産廃の許可はある」と言われることがありますが、産業廃棄物の許可は事業所から出るごみ用で、家庭のごみには使えません。
複数の業者に声をかけるときは、品目と量を同じ条件で伝えないと金額が比べられません。条件を揃えて出すところから始めるのが早いです。
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無許可に頼むと何が起きるか|環境省が挙げている4つ
「なぜ利用してはいけないのか」も検索の多い質問でした。環境省は、無許可業者に渡した場合に起きることとして次を挙げています。
- 不法投棄。山林や空き地に捨てられる
- 不適正処理。「フロンガスや鉛などの有害物質が環境中に放出」される
- 不適正な管理による火災
- 高額な処理料金を請求された事例
「無許可の業者を使うと危険ですか?」という質問への答えはこの4つです。つまり危険なのは、渡したあとに何が起きるか自分では確かめようがないという点です。引き渡したあとに何をされても、こちらからは見えません。だからこそ、渡す前の照合が唯一の対策になります。
料金の相場はあるのか|公的な統計は確認できなかった
「不用品回収業者の相場はいくらですか?」「平均価格は?」という質問も多く見られました。先に結論を書くと、全国共通の公的な料金統計を、今回確認できませんでした。そのため本記事では金額の目安を書いていません。
「いくらくらいしますか?」「どれくらいかかるのか」に金額で答えられる公的な根拠がない、ということです。書けるのは、料金が何で決まるかです。ここが分かれば、見積もりの金額差の理由も読めます。
- 量。トラックの台数や立方メートルで数えるのが一般的です
- 品目。家電4品目のように別の経路が決まっているもの、処分に設備が要るものは別料金になります
- 運び出しの条件。階段作業、車両から部屋までの距離、解体が必要かどうか
- 日程。希望日が限られていると、選べる業者が減ります
そして国民生活センターの相談事例には、広告で「2トン25,000円」と見て申し込み、作業後に25万円を請求されたというものがあります。つまり広告に出ている金額は相場の役を果たしません。
同センターのアドバイスも「複数社から見積もりを取り、追加料金がないことを確認する」です。相場を調べるより、同じ条件を伝えて複数社に出させるほうが早く、しかも確実です。
料金でもめないための3つの確認
国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」(2022年11月2日公表)に寄せられた相談は、2018年度1,354件、2019年度1,457件、2020年度1,788件、2021年度2,231件と増え続け、2022年度は9月末時点で857件でした(集計時点2022年9月30日)。4年で1.6倍です。
- 総額を書面で出してもらう。「基本料金」だけの提示は、積み込み後の追加請求の余地を残します
- 追加料金が出る条件を先に聞く。階段作業・車両から遠い・解体が必要、といった条件で加算されるのが普通です。加算されること自体は問題ではなく、事前に言わないことが問題です
- 積み込みを始める前に金額に合意する。積んでから金額を言われると、断りにくくなります
そもそも回収してもらえないもの
不用品回収に出せると思われがちですが、別の法律で経路が決まっているものがあります。環境省が挙げている家電4品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫/冷凍庫・洗濯機/衣類乾燥機)は家電リサイクル法の対象で、小売店への引取依頼か指定引取場所への持ち込みが基本です。
ここを「無料で引き取ります」とうたう業者がいますが、さいたま市は「無許可の業者が粗大ごみや家電製品を回収することはできません」としています。家電4品目をまとめて無料で引き取るという話が出たら、その時点で照合してください。
実際に起きているトラブル|広告の金額と請求額が違う
国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」(2022年11月2日公表)が公表している相談事例は、どれも広告や事前説明の金額と、作業後の請求額が違うという形をしています。「悪質な手口は?」「悪質な特徴は?」という質問に対する答えは、この4件の形そのものです。
- インターネット広告で「軽トラックパック7,000円、2トン25,000円」と見て申し込んだが、作業後に25万円を請求された
- 事前説明と異なる高額料金を請求され、不同意なら不用品をすべて下ろすと言われた
- 「トラック詰め放題」広告で依頼したが、荷台の囲いの高さまでしか載せられないと言われ、断るとキャンセル料を請求された
- 軽トラック1台分に満たない量を2台分として請求され、銀行で現金をおろすよう言われた
4件に共通しているのは、お金の話が「積み込んだ後」にずれるという点です。1件目は広告の25,000円に対して25万円、10倍です。2件目と4件目は、断りにくい状況を作ってから金額を言っています。
「詰め放題」「パック料金」は何が放題なのかを先に聞く
3件目の事例がそのまま答えになっています。詰め放題と書いてあっても、荷台の囲いの高さまでという上限があり、それを超えると載せられません。つまり「放題」の範囲は業者が決めています。
依頼の前に聞くことは2つです。高さの上限はどこまでか。上限を超えたぶんはいくらになるか。この2つを言えない業者は、現場で金額を決めるつもりだと考えてよいです。
4件目のように台数の数え方でもめることもあります。1台分に満たない量を2台分として請求された事例です。台数で料金が決まる見積もりなら、何をもって1台とするのかを書面に書いてもらってください。
総額と、追加料金が出る条件。この2つを同じ条件で複数社に聞くのが、料金でもめないための最短の手順です。
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高額請求されたときにできること
国民生活センターは、消費者へのアドバイスとして「高額請求の場合はその場での支払いを断る」ことと、「トラブル時は消費生活センターに相談する」ことを挙げています。
- その場で払わない。銀行でおろしてくるよう言われても、従う必要はありません
- 作業前なら断る。同センターは「作業前に料金や内容を確認し、納得できなければ断る」としています
- 消費者ホットライン188(いやや)に電話する。お住まいの市区町村の消費生活センターにつながります
- やり取りを残す。広告の画面、見積書、当日言われた金額。あとから出せるものが多いほど話が早くなります
「不同意なら不用品をすべて下ろす」と言われた事例がありますが、下ろされても、合意していない金額を払う理由にはなりません。その場で判断を迫られたら、いったん断って相談してください。
優良な業者を選ぶための確認事項|国民生活センターのアドバイス
「優良な不用品回収業者の見分け方」も多く検索されています。国民生活センターが挙げているアドバイスは、そのまま確認リストとして使えます。
- 不用品は市区町村が提供する窓口に依頼する(まず自治体の窓口を検討する)
- 市区町村以外の場合は一般廃棄物処理業の許可業者に依頼する
- 市区町村ホームページから許可業者を探す
- 家電4品目は家電リサイクル法に基づき適切に処理する
- 複数社から見積もりを取り、追加料金がないことを確認する
- 作業前に料金や内容を確認し、納得できなければ断る
- 高額請求の場合はその場での支払いを断る
- トラブル時は消費生活センターに相談する
この8つを並べると、優良かどうかを判定する材料は「許可」と「書面」の2つだけだと分かります。口コミや年数や「地域密着」は、この2つの代わりにはなりません。
住んでいる地域の業者を探す手順|「〇〇市 おすすめ」より先に見る場所
「〇〇市で不用品回収をしてくれる業者は?」という形の検索が、地域名を変えて大量にあります。ただ「おすすめ」をまとめたページは、どこも広告が入っている前提で読む必要があります(このページもそうです)。先に見るべきなのは自治体のページです。
国民生活センターのアドバイスも「市区町村ホームページから許可業者を探す」です。さいたま市も一般廃棄物収集運搬業一覧での確認を案内しています。地域名での検索で自治体のページが上位に出てくることもありますので、その場合はそれが一次情報です。
検索の形は「〇〇でおすすめの不用品回収業者は?」「〇〇で不用品回収業者はどこがいいですか?」「優良な不用品回収業者は?」などいくつかありますが、どれも同じ探し方で足ります。地域名で「おすすめ」を探す前に、その地域の許可業者はどこなのかを自治体の一覧で押さえる、という順番です。
聞き方は人によって違います。「おすすめの業者は?」「信頼できる業者は?」「優良業者は?」「どこがいいですか?」。ただどの聞き方をしても、答えの出し方は1つしかありません。その地域の許可業者の中から選ぶ、です。引っ越しにあわせて頼みたい場合に大手引っ越し業者を探すときも、確認する点は同じです。
- 「(市区町村名) 一般廃棄物収集運搬業 許可業者」で検索する。「おすすめ」「ランキング」を付けずに探すのがコツです
- 一覧に載っている会社の中から、家庭の不用品に対応しているところを選ぶ。一覧には事業所向け専門の会社も混ざっています
- 一覧が見つからなければ、市区町村の清掃担当課に電話で聞く。公開していない自治体もあります
- 見つけた会社名で、あらためて口コミを見る。順番が逆だと、許可のない業者の口コミを読むことになります
引っ越しのときに引越し業者へ頼めるか
「不用品回収もしてくれる引越し業者は?」という質問も多く見られました。考え方は同じで、家庭から出た不用品の収集・運搬には許可か市区町村の委託が必要(国民生活センター)という条件は、引越し業者でも変わりません。
そのため、引越しの見積もりのときに聞くことは「不用品も頼めますか」だけでは足りません。どういう形で引き取るのかを聞いてください。
- その引越し業者自身が許可を持っているのか
- 提携している許可業者に取り次ぐのか(その場合、料金は誰に払うのか)
- 買い取る形なのか(その場合、値段は誰がどう決めるのか)
この3つのどれかは必ず答えられるはずです。答えられないのに「まとめて引き取ります」と言う場合は、そこで止めてください。なお引越し業者経由の相場については、公的な統計を確認できなかったため、本記事では金額を書いていません。
引っ越しや片付けで期限がある場合は、先に金額の目安を取っておくと、自治体収集と比べる判断ができます。
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回収してもらえないものを、もう少し細かく
「不用品回収業者が回収できないものは何ですか?」も上位の質問でした。環境省が挙げている家電4品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫/冷凍庫・洗濯機/衣類乾燥機)は家電リサイクル法の対象で、これは法律で経路が決まっています。
それ以外に、扱えるかどうかが業者によって分かれるものがあります。ガスボンベ、灯油やガソリン、消火器、バッテリー、塗料、薬品といった危険物と、ピアノ、金庫、タイヤ。これらは処分の方法が別に決まっているか、設備が要るためです。
ふだんのごみ出しで出せるもの、たとえば生ゴミのような日常の家庭ごみは、不用品回収に頼むものではありません。自治体の通常の収集で出すものです。品目を先に伝えるのがいちばん確実です。当日になって「これは引き取れない」と言われると、残ったものの処分を自分でやり直すことになります。見積もりの段階で、品目を書いた紙かメッセージを渡しておいてください。
電話や訪問が来たときの断り方
「不用品回収業者が電話してくるのはなぜですか?」という質問も多くあります。環境省が無許可業者の形として「町中を大音量で巡回」「チラシを配布」「インターネットで広告」を挙げているのと同じで、電話や訪問も集客の手段です。かかってくること自体が違法という意味ではありません。
- その場で決めない。さいたま市は「利用しないことが一番の対策であると言われています」としています。急ぐ理由がこちら側にないなら、切ってよい電話です
- 社名と許可の有無を聞く。許可業者なら市区町村の一覧で照合できます。名乗れない相手と話を続ける必要はありません
- 見積もりは書面で出してもらう。口頭だけで進めようとする相手は断ってください
- 不安なら消費者ホットライン188(いやや)に相談する
アポ無しの訪問そのものを通報できるかは状況によります。ただし無許可の疑いがあるなら、市区町村の清掃担当課に「こういう業者が回っている」と情報として伝えるのが筋です。許可を出しているのが市区町村だからです。断り方そのものは、外壁塗装の訪問販売の断り方で書いた考え方と同じです。その場で契約しない、という一点だけ守れば、たいていの被害は避けられます。
自治体の粗大ごみ収集との違い|どちらを使うか
許可業者に頼む前に、そもそも市区町村の粗大ごみ収集で足りるかを考えたほうが安いことが多いです。違いは速さと手間です。
- 自治体の粗大ごみ収集:料金は品目ごとに決まっていて安い。申し込みから収集まで日数がかかり、指定場所まで自分で運び出すのが原則
- 許可業者への依頼:日程の自由度が高く、部屋からの運び出しをやってもらえる。そのぶん高い
量が少なく、自分で運び出せて、急いでいないなら自治体収集が安いです。逆に、量が多い・大型家具がある・引っ越しや遺品整理で期限があるなら業者に頼む価値があります。
業者に頼むデメリット
許可業者であっても、自治体収集と比べたときの欠点はあります。先に知っておいたほうが比べやすいです。
- 自治体の粗大ごみ収集より高い。運び出しの人手が入るぶん、料金に乗ります
- 許可を自分で確かめる手間がかかる。一覧との照合という作業が、依頼の前に1回必要です
- 当日に金額がずれる可能性がある。総額と追加条件を書面にしていないと、積み込み後にもめる形になり得ます
- 品目によっては引き取ってもらえない。家電4品目や、扱いが分かれるものは別の経路になります
予約はいつまでにすればよいか
何日前までに頼めるかは業者ごとに違います。引っ越しが集中する時期や年末は忙しい時期になるため、希望日が決まっているなら早めに動いたほうが選べます。繁忙の周期は会社の規模や地域で変わるので、見積もりのときに「最短でいつ来られるか」と「希望日が空いているか」を同時に聞いてください。
急ぎで1社しか空いていない状況になると、料金を比べる余地がなくなります。日程に余裕を作ることが、そのまま料金の交渉余地になります。
なぜ無許可の回収が成り立つのか
「不用品回収業者はなぜ儲かるのか」という質問も多く見られました。構造としては、処分にかかる費用を払っていないぶんが残るという形があり得ます。環境省が不法投棄と不適正処理を無許可業者のリスクとして挙げているのは、まさにそこです。
加えて、鉄やアルミ、家電の中の金属は売れます。環境省は無許可業者の形として「空き地で回収」を挙げていますが、集めたものを選別して売れるものだけ出し、残りを適正に処分しない、ということが起こり得ます。
だから「無料」が成立してしまいます。こちらが払わない代わりに、処分費を誰も払っていない状態になります。さいたま市が「利用しないことが一番の対策であると言われています」と書いているのは、トラブルになってからでは戻せないからです。
確認できなかったこと
- 廃棄物処理法そのものの条文は、今回引用できていません。法令APIから第7条(一般廃棄物処理業の許可)の本文を取得しようとしましたが応答が得られなかったため、本記事では条文を引かず、国民生活センターと環境省とさいたま市の記述に基づいて書いています
- 許可業者の料金相場は、全国共通の公的な統計が見つかりませんでした。軽トラック1台いくら、という相場の表現はよく見かけますが、出典を確認できていないため金額は書いていません
- 不用品回収の契約にクーリング・オフ(クーリングオフ)が使えるかは、本記事では断定していません。訪問販売なのか、買取を伴う取引なのかで扱いが変わり得るところですが、今回それを示す公的資料を確認できなかったためです。該当しそうな場合は消費者ホットライン188で確認してください
- 国民生活センターの相談件数は2022年9月末までの公表値です。それ以降の推移は、同センターの新しい公表資料が出た時点で追記します
よくある質問
Q. 無料回収と言われましたが、本当に無料ですか
A. 環境省とさいたま市はいずれも、無許可業者の手口として「無料または低料金を語り」を挙げています。回収・運搬・処分には費用がかかるので、全部無料ということは原則ありません。無料の仕組みを説明できない業者には頼まないでください。
Q. チラシが入っていた業者は違法ですか
A. チラシを配っているだけでは判定できません。許可を持ってチラシを配っている会社もあります。判定は市区町村の一般廃棄物収集運搬業の一覧に会社名があるかです。さいたま市もその一覧での確認を案内しています。
Q. 産業廃棄物の許可があると言われました
A. 家庭から出た不用品には使えません。国民生活センターは、一般家庭から出る廃棄物の収集・運搬には「一般廃棄物処理業の許可」または「市区町村からの委託」が必要としています。
Q. すでに渡してしまいました
A. 高額請求を受けた、品物を返してもらえないといった場合は、消費者ホットライン188(いやや)か、お住まいの市区町村の消費生活センターに相談してください。国民生活センターも相談を受け付けています。
まとめ
- 見分ける基準は許可の有無だけ。家庭の不用品の収集・運搬には一般廃棄物処理業の許可か市区町村の委託が必要
- 許可業者の一覧は市区町村が公開している。会社名で照合すれば電話の前に分かる
- 拡声器・空き地・チラシ・ネット広告は「疑うきっかけ」。それ自体が違法の証明ではない
- 無料をうたう場合は仕組みを聞く。説明できないなら頼まない
- 家電4品目は家電リサイクル法の経路が基本。まとめて無料回収という話が出たら照合する
- 量が少なく自分で運び出せるなら、自治体の粗大ごみ収集のほうが安い
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許可を確認できた相手の中から、金額で絞り込む段階です。
量が多く、見積もりから手配までまとめて相談したい人
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