軒天の塗装|費用の出し方と3回塗り、換気孔を塗りつぶしてはいけない理由

軒天の塗装|換気孔は塞がない

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軒天(のきてん)は、屋根が外壁より外に出ている部分の裏側にある天井です。見上げないと目に入らないので、外壁塗装の見積もりで「軒天塗装」の行を見て、はじめて何のことか調べる人が多い部位でもあります。

先に、調べている人がいちばん知りたいところを3つ書きます。

  • 費用に公的な統計はありません。出てくる㎡単価はどれも各社の自社実績です。ただし塗る面積と塗料の量は自分で計算できるので、見積書の検算はできます
  • 塗りは3回が標準です。下塗り・中塗り・上塗りで、公共建築の塗装仕様では各工程0.10kg/㎡と定められています
  • 穴の開いた軒天(有孔ボード)の穴を塗料で塞いではいけません。あれは小屋裏の換気孔で、換気には基準があります

3つめは、上位の解説ページがほとんど触れていない点です。塗装そのものより先に、ここを確認してください。

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軒天だけを単独で頼むと足場代が丸ごと乗ります。外壁や屋根と同じ工事にまとめられるか、複数社に同じ条件で出してもらうと判断できます。

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目次

軒天塗装とは何ですか|読み方と、軒天が担っている3つの役割

読み方は「のきてん」です。軒裏(のきうら)、軒天井(のきてんじょう)とも呼ばれます。見積書では「軒天」「軒裏」「軒天井」のどれで書かれていても同じ部位を指します。

軒天が担っているものは3つあります。

  • 外壁を雨から守る。屋根を外壁より外に出し、その裏を塞ぐことで、雨が壁に直接当たりにくくなります
  • 小屋裏を換気する。屋根裏の湿気を抜く通り道として、軒天に換気孔が設けられていることがあります
  • 火が屋根裏へ回るのを抑える。軒裏は、燃え移りを抑える部位として扱われています

塗装の話に入る前にこれを置いたのは、2つめと3つめが、塗り方と材料の選び方を縛るからです。後ろの2つの見出しで、それぞれ条文と基準を引きます。

軒天の塗装は自分でできますか

結論から言うと、手が届く高さなら自分でできます。2階の軒天は無理です。理由は技術ではなく、足場と姿勢です。

軒天は真上を向いて塗る面です。壁と違い、塗料は重力で落ちてきます。顔と目に落ちますし、ローラーを持つ腕が先に止まります。塗りムラも、下から見上げないと分かりません。1階の勝手口の庇の下や物置程度なら現実的ですが、2階の軒天を脚立で塗るのは、落下の危険が高いわりに仕上がりが揃わない作業です。

軒天の塗装の手順|順番を飛ばすと剥がれます

  1. 足場を組む(2階以上)。費用と日数は外壁塗装の足場にまとめました
  2. 養生する。軒天は外壁・雨樋・破風板に囲まれているので、養生の手間が面積のわりに大きい部位です
  3. 下地処理。汚れとカビを落とし、浮いた旧塗膜を取る。研磨紙をかけます
  4. 下塗り。軒天の下地は塗料をよく吸うので、ここを省くと上塗りが痩せます
  5. 中塗り・上塗り。合わせて3回塗りになります

自分で塗る場合に注意することは2つです。穴の開いた軒天なら穴を塞がないことと、シミが出ている軒天は塗らないこと。どちらも後ろの見出しで理由を書きます。

軒天塗装で使われる塗料は|EP・AEP・NADと、材料の種類で決まる部分

軒天に使われる塗料は、外壁用のシリコンやふっ素とは別系統です。見積書や解説ページでよく出てくる略号は次の3つです。

略号正式な呼び方
EP合成樹脂エマルションペイント
AEPアクリルエマルションペイント
NADアクリル樹脂系非水分散形塗料

公共建築改修工事標準仕様書に対応した塗料メーカーの塗装仕様書では、この非水分散形塗料塗りの工程が項目として立てられていて、材料名は「アクリル樹脂非水分散形塗料」と書かれています。つまりNADは、業界用語ではなく仕様書に載っている塗料の区分です。

「軒天の塗装に適したペンキは」という探し方をされることがありますが、室内の壁に使う一般的なペンキは軒天には向きません。軒天は屋外で、湿気にさらされる面です。室内用は耐水性と透湿性の設計が違うので、外部用の上の3系統から選びます。

軒天でこの系統が選ばれる理由は透湿性です。軒天は雨が直接当たらない代わりに、湿気が抜けにくい面です。外壁用の硬い塗膜で密閉すると、下地に入った水分の逃げ場がなくなって膨れや剥がれにつながります。

軒天井の塗装はなぜ艶消しが良いのですか

軒天は常に影になる面です。艶があると、下から見上げたときに光が反射して、下地の継ぎ目やビス跡、わずかな凹凸が余計に目立ちます。艶消し(つや消し)にすると面が均一に見えます。上位の解説ページでも艶消しが標準として扱われています。

ケイカル板の軒天の塗装は|材料の種類で塗れるかどうかが変わる

軒天に使われる材料は大きく3つです。自分の家がどれかで、塗装で済むかどうかが変わります。

  • ケイカル板(けい酸カルシウム板)
    現在の主流。白っぽく硬い板で、穴が開いているものもあります。不燃材料。
    塗装の扱い:塗装前提の板なので、塗り替えが必要
  • ベニヤ板・合板
    古い家に多く、木目が見えます。水を吸うと層が剥がれて膨れます。
    塗装の扱い:膨れが出ていたら塗装では戻らない
  • 金属系(ガルバリウム鋼板・アルミスパンドレル)
    細い縦筋が入っていることが多い。
    塗装の扱い:基本的に塗装は不要。塗る場合は金属用の下塗りが要る

「軒天ケイカル板は塗装が必要か」という質問が出ますが、ケイカル板そのものは水に強くても、表面の塗膜が劣化すれば汚れとカビが出ます。板が無事なら塗装で足ります。これが、次の「塗装か張り替えか」の分かれ目になります。

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軒天塗装は下塗りが必要ですか|何回塗りが基本か

答えは下塗りは必要で、3回塗りが基本です。これは感覚ではなく、仕様として数字が出ています。

公共建築改修工事標準仕様書に対応した塗装仕様書の「非水分散形塗料塗り」の表には、次の工程と塗付け量が規定されています。

工程材料と量
下塗りアクリル樹脂非水分散形塗料 0.10kg/㎡
研磨紙ずり研磨紙P220〜240
中塗りアクリル樹脂非水分散形塗料 0.10kg/㎡
上塗りアクリル樹脂非水分散形塗料 0.10kg/㎡

読み取れることが3つあります。

  • 塗るのは3回。下塗り・中塗り・上塗りで、どれも同じ材料を使う
  • 合計の塗付け量は0.30kg/㎡。この数字が、あとで材料費を自分で出すときの物差しになります
  • 中塗りの前に研磨紙ずりが入る。番手まで指定されています

一点、正確に書いておきます。この表の適用範囲には「屋内のコンクリート面、モルタル面等のアクリル樹脂系非水分散形塗料の塗替え及び新規に塗る場合に適用」と書かれています。軒天そのものを名指しした仕様ではありません。ただ、同じ塗料を使う工程の標準としては、見積書の「何回塗り」が妥当かを判断する物差しになります。

見積書に「軒天塗装 一式」とだけ書かれていたら、何回塗るのかを聞いてください。2回と答える会社と3回と答える会社では、材料費が1.5倍違います。

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見積書に「軒天塗装一式」としか書かれていない場合、何回塗るのかを聞いてください。工程を書ける会社かどうかが先に分かります。

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軒天塗装の費用はいくらですか|単価と相場の読み方

最初に、はっきりさせておきます。軒天塗装の費用に、公的な統計はありません。検索して出てくる「㎡あたり◯円」「総額◯万円〜」という数字は、すべて各社が自社の施工実績から出したものです。地域も、下地の状態も、同時に何を塗るかも違うので、そのまま自分の家に当てはめることはできません。

そこで、相場を探すかわりに自分の見積書を検算する方法を書きます。軒天は、面積と塗料の量を自分で出せる部位です。

手順1|軒天の面積(㎡)を出す

軒天はぐるりと帯状に回っているので、面積はこう出せます。

軒天の面積 = 軒の出(m) × 建物の外周(m)

  • 軒の出:外壁の面から屋根の先端までの水平距離。下から見上げて、壁際から軒先までをメジャーで測ります
  • 外周:建物を上から見た形の周囲。図面があれば外形寸法から足し算で出ます
  • 2階建てで1階にも下屋(げや)がある家は、その分を足します。見積書の㎡数が自分の計算の倍近いときは、たいてい下屋を数えています

なお見積書では、軒天は「料金」という言い方ではなく㎡単価と数量で書かれているのが普通です。総額だけが書かれていて数量がない場合は、比較の土俵に乗りません。

ここで出した㎡数と、見積書に書かれた㎡数を突き合わせてください。そもそも㎡数が書かれていない見積書は、この時点で比較できません。書いてもらうよう頼んでください。

手順2|必要な塗料の量を出す

先に引いた仕様の塗付け量は、3工程合計で0.30kg/㎡でした。

必要量(kg) = 面積(㎡) × 0.30

たとえば自分で測った軒天が24㎡なら、7.2kgです。塗料は16kg缶で売られていることが多いので、1缶で足ります。この計算で分かるのは「材料費は総額の主役ではない」ということです。軒天塗装の金額を動かしているのは材料ではなく、次の2つです。

手順3|金額を動かしている2つを見る

  • 足場。2階の軒天は足場なしでは塗れません。軒天単独で足場を組むと、工事の大半が足場代になります。外壁や屋根と同じ工期にまとめられるかどうかが、いちばん効きます
  • 下地の状態。塗装で足りるのか、張り替えや重ね張りが要るのか。ここで桁が変わります

外壁塗装全体の費用の見方は外壁塗装の費用相場、見積書のどこを見るかは外壁塗装の見積もりにまとめています。金額が妥当か第三者に見てもらう方法は国交省指定窓口で建築士に無料で見てもらう方法です。

軒天の塗装が剥がれる原因は何ですか

軒天の剥がれは、外壁の剥がれとは原因が違います。雨ではなく湿気です。

  • 湿気がこもる。雨が当たらない代わりに乾きにくく、日も当たりません。カビと藻が出やすい条件がそろっています
  • 下塗りを省いた。軒天の下地は塗料を吸います。下塗りなしで上塗りすると、塗膜が薄くなって早く剥がれます
  • 透湿性のない塗料で塞いだ。下地の水分が逃げられず、塗膜を内側から押し上げます
  • 上から雨水が入っている。これだけは塗装の問題ではありません

最後の1つが重要です。軒天に茶色いシミが出ていたら、塗ってはいけません。軒天は本来、雨が当たらない場所です。そこにシミが出るということは、屋根か外壁のどこかから水が入って、軒天まで伝ってきているという意味になります。上から塗っても水は止まらず、シミを隠しただけで原因が進みます。

シミがある場合は、塗装の前に水の入り口を探す工事です。外壁からの雨漏りと雨漏り修理はどこに頼む?を見てください。

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張り替えや重ね張りになると、塗装だけを扱う会社より、板金や大工の手配まで含めて見られる会社のほうが話が早いことがあります。

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穴の開いた軒天|換気孔を塗料で塞いではいけない

軒天に小さな穴が規則的に並んでいる家があります。有孔ボードと呼ばれるもので、模様ではありません。小屋裏(屋根裏)の空気の通り道です。

小屋裏の換気には基準があります。住宅金融支援機構の「在来木造、枠組壁工法及び丸太組構法の耐久性基準」は、小屋裏換気についてこう定めています。

独立した小屋裏ごとに、換気上有効な位置に2ヵ所以上換気孔を設け、天井面積に対する有効換気面積を下の図のいずれかに適合するようにします。

読むべき点は「有効換気面積」という言葉です。穴の数ではなく、開いている面積が基準になっています。ローラーで塗り重ねれば穴は小さくなり、2回3回と塗れば塞がります。塗装は、この有効換気面積を減らす作業になりうるということです。

小屋裏の換気が落ちると、湿気が抜けなくなります。行き着く先は結露と、野地板や垂木の腐朽です。軒天をきれいにしたつもりで、屋根裏を傷めるという順番になります。

自分で塗るなら、穴の部分は塗料を含ませすぎないローラーで軽く当てるか、塗らずに残します。業者に頼むなら、見積もりの段階で「有孔ボードの穴はどう扱いますか」と一言聞いてください。この質問に答えられるかどうかで、軒天を分かっている会社かが分かります。

なお同じ基準には例外も書かれています。「ただし、天井面ではなく、屋根面に断熱材を施工する場合は、小屋裏換気孔を設置しないこととします。」屋根断熱の家には、そもそも軒天の換気孔がないことがあります。自分の家に穴がないなら、この型かもしれません。穴のない軒天を無理に開ける必要はありません。

軒天を塗装しないとどうなる|塗装は必要かどうか

段階で書きます。

段階起きること
1色あせ、汚れ
2塗膜の剥がれ・めくれ、カビや藻
3板が水を吸って膨れる、たわむ
4穴があく、落下。小動物が屋根裏に入る

軒天を塗装するメリットは、2から3へ進ませないことです。板が無事なうちは塗装で止まり、板が傷むと張り替えになります。この差が金額の段差です。デメリットは、ほかの部位と同時でなければ足場代が丸ごと乗ることと、先に書いたとおり換気孔を塞ぐ塗り方をされるおそれがあることです。

「軒天は塗装したほうがいいですか」という質問への答えは、外壁や屋根を塗るなら一緒に塗る、軒天だけのために足場を組むのは急がないです。ただしシミ・膨れ・穴あきがある場合は別で、これは塗装ではなく原因を見る工事になります。

塗装か、張り替えか|防火の決まりが関わる

板が傷んでいる場合は、重ね張り(既存の上に新しい板を張る)か張り替えになります。ここで知っておくべきなのは、軒天の材料は自由に選べるとは限らないことです。

建築基準法は、隣家や道路に近い部分を「延焼のおそれのある部分」として、第2条第六号でこう定義しています。

延焼のおそれのある部分 隣地境界線、道路中心線又は同一敷地内の二以上の建築物(延べ面積の合計が五百平方メートル以内の建築物は、一の建築物とみなす。)相互の外壁間の中心線(ロにおいて「隣地境界線等」という。)から、一階にあつては三メートル以下、二階以上にあつては五メートル以下の距離にある建築物の部分をいう。

つまり1階は隣地境界線から3m以下、2階以上は5m以下の範囲が該当します。住宅が密集した土地なら、軒天のかなりの部分がここに入ります。この範囲の軒裏には防火上の仕様が求められるため、「木目調にしたいから木の板に張り替える」が通らない場合があるということです。

同号にはただし書きがあり、防火上有効な公園・広場・川などの空地や水面、耐火構造の壁に面する部分などは除かれます。自分の家のどこが該当するかは、敷地の形と隣家との距離で決まります。張り替えを検討するなら、業者にこの条文の判断を確認してください。

軒天の塗装の色は|白・黒・木目調の選び方

軒天は常に影になる面なので、見本で見た色より暗く見えます。ここが色選びの前提です。

  • 白・アイボリー系:軒下が明るくなり、外壁の色を選ばない。汚れは出やすいが、汚れが見えるということは点検もしやすいということです
  • 黒・ダーク系:引き締まって見えます。軒天を黒く塗装するメリットはここで、汚れも目立ちません。ただし軒下はさらに暗くなります
  • 外壁と同じ色:軒天は外壁と同じ色に塗装できます。一体に見えて、面が大きく感じられます

外壁側の色の決め方(面積効果、日塗工の色番号での指定)は外壁塗装の色に書きました。軒天も同じ考え方で、色番号で指定するのが確実です。

軒天の塗装で木目調はできますか

ここは分けて考える必要があります。

  • もともと木(無垢材)の軒天:木目を活かすクリア塗装ができます。木目を残したまま保護する方向です
  • ケイカル板などの平らな板:木目は塗料では作れません。木目調にしたい場合は、木目柄の建材を張る工事になります

つまり「軒天を木目調に塗装するにはどうしたらいいですか」への答えは、今の軒天が木ならクリア塗装、木でないなら塗装ではなく張り替えです。張り替えになる場合は、1つ前の見出しの防火の話に戻ります。

軒天の塗装は何年ごとにするべきですか

軒天だけの周期を示した公的な資料は確認できませんでした。実務上は外壁の塗り替えに合わせるのが現実的です。足場を共有できるからで、年数の目安は外壁塗装は何年ごと?に塗料メーカーの公表値と国のガイドラインの数字を載せています。

補足として、塗料の耐用年数と、軒天が何年もつかは別の数字です。塗料メーカーが公表している耐用年数は、標準的な条件で塗膜が保護機能を保つ目安であって、日の当たらない軒天でそのまま成立するものではありません。軒天は紫外線では傷みにくい一方、湿気では傷みやすい面だからです。塗り替えの頻度を年数だけで決めず、下に書いた3段階で見てください。

いつ塗るかについては、外壁の足場を組むときが唯一まとまったタイミングだと考えて差し支えありません。

年数より確実なのは、年に1回見上げることです。色あせだけなら様子見、カビや剥がれが出たら次の塗り替えで一緒に、シミが出たらすぐ相談。この3段階で足ります。

軒天の塗装で注意することは

  • 有孔ボードの穴を塞がない(上に書いたとおり)
  • シミの上から塗らない。原因が隠れます
  • 見積書に㎡数と塗り回数を書いてもらう。「一式」では比較できません
  • 外壁と同じ塗料で済ませていないか確認する。軒天は透湿性が要る面です
  • 軒天だけで足場を組まない。他の工事とまとめられないか先に聞きます

この記事で確認できなかったこと

  • 小屋裏換気の有効換気面積の具体的な割合。基準のページでは図として示されていて、本文テキストとして数値を取得できませんでした。「2ヵ所以上」「天井面積に対する有効換気面積」という規定までを引用しています
  • 非水分散形塗料のJIS規格番号。規格が存在することは確認できましたが、規格番号と正式名称を一次情報で確認できなかったため、本文には書いていません
  • 軒天用塗料の価格と1缶あたりの塗り面積。メーカーの製品ページを取得できませんでした。必要量の計算(0.30kg/㎡)までは出せますが、金額は販売店かメーカーのカタログで確認してください
  • 軒天塗装の㎡単価の公的な統計。存在しません。各社の自社実績しかない、というのが調べた結果です
  • 軒天だけの塗り替え周期。公的な資料は見つけられませんでした

よくある質問

Q. 「軒天塗装」の読み方は

A. 「のきてんとそう」です。軒天は「のきてん」。軒裏(のきうら)、軒天井(のきてんじょう)も同じ部位を指します。

Q. 軒天の塗装は何回塗りするのが基本ですか

A. 下塗り・中塗り・上塗りの3回です。公共建築の塗装仕様では各工程0.10kg/㎡、中塗りの前に研磨紙P220〜240での研磨紙ずりが規定されています。

Q. 軒天塗装の平米あたりの単価はいくらですか

A. 公的な統計がないため、この記事では単価の数字を出していません。かわりに面積(軒の出×外周)と必要量(面積×0.30kg)を自分で出して、見積書の㎡数と塗り回数を検算する方法を書きました。

Q. 軒天塗装は下塗りが必要ですか

A. 必要です。軒天の下地は塗料を吸うので、下塗りを省くと上塗りが痩せて早く剥がれます。仕様でも下塗りが独立した工程として規定されています。

Q. 軒天ケイカル板は塗装が必要ですか

A. 板自体は不燃で水に強いものですが、表面の塗膜は劣化します。汚れやカビ、色あせが出たら塗り替えの対象です。板が膨れたり割れたりしていなければ、塗装で足ります。

Q. 軒天の塗装のデメリットはありますか

A. 軒天だけで頼むと足場代が丸ごと乗ること、塗り方によっては換気孔を塞いでしまうことの2つです。どちらも、他の工事とまとめることと、工程を確認することで避けられます。

まとめ

  • 軒天(のきてん)は屋根が外壁より外に出た部分の裏側。外壁を雨から守り、小屋裏を換気し、燃え移りを抑える部位
  • 穴の開いた軒天の穴は小屋裏の換気孔。塗料で塞いではいけない。基準は「有効換気面積」で定められている
  • 塗料はEP・AEP・NAD(非水分散形塗料)の系統。軒天に要るのは透湿性で、艶消しが標準
  • 3回塗りが基本。公共建築の仕様では各工程0.10kg/㎡、合計0.30kg/㎡
  • 費用に公的統計はない。面積=軒の出×外周、必要量=面積×0.30kgで見積書を検算する
  • シミが出ている軒天は塗らない。雨水が入っている合図
  • 張り替えるなら建築基準法2条六号の「延焼のおそれのある部分」(1階3m・2階以上5m)に当たるかを業者に確認する
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軒天は見積書で「一式」にされやすい部位です。2社以上に同じ条件で出してもらうと、㎡数と工程まで書く会社と「一式」で済ませる会社の差がはっきり出ます。

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